家づくりを考え始めたとき、
多くの方が最初に気になるのが「間取り」ではないでしょうか。
LDKは何帖?
部屋はいくつ必要?
収納はどこに?
もちろん間取りは大切です。
でも、実は間取りを描く前に考えておきたいことがあります。
それを飛ばしてしまうと、
「なんとなく使いにくい家」になってしまうことも少なくありません。
間取りは“答え”、暮らし方は“問題”
私たちが家づくりで大切にしているのは、
いきなり間取りを決めないこと。
なぜなら、間取りは暮らし方に対する答えだからです。
例えば、
- 朝は誰が一番最初に起きるのか
- 洗面所は同時に何人使うのか
- 帰宅後、まずどこへ向かうのか
- 洗濯は「干す→しまう」までどう動くのか
- 休日は家でどう過ごしたいのか
こうした日常の積み重ねを整理せずに間取りを作ると、
数字はきれいでも「生活に合わない家」になってしまいます。
“動線”を考えると、家は一気に使いやすくなる
暮らしを整理する中で、特に重要なのが動線です。
動線とは、
人が家の中をどう移動するか、ということ。
例えば、
- キッチンから洗面・物干しまでが遠い
- 帰宅後の荷物置き場が決まっていない
- 朝の支度が渋滞する
- 片付けが面倒で物が出しっぱなしになる
こうした小さなストレスは、
動線を見直すだけで大きく改善できます。

次の住建では、
「どこに部屋があるか」よりも
「どう動くか」を先に考える設計を行っています。
今だけでなく、少し先の暮らしも想像する
家は建てた瞬間が完成ではありません。
10年後、20年後も使い続ける場所です。
- 子どもが成長したら?
- ライフスタイルが変わったら?
- 在宅ワークが増えたら?
- 将来、階段の上り下りが大変になったら?
すべてを完璧に予測することはできませんが、
「変えられる余白」を残すことはできます。
間取りを考える前に暮らしを想像しておくことで、
将来に柔軟な家づくりが可能になります。
おしゃれより“続く暮らしやすさ”を
SNSや施工写真を見ると、
どうしても「おしゃれな間取り」に目が行きがちです。
でも本当に大切なのは、
毎日の暮らしがラクで、自然と整うこと。
- 片付けやすい
- 無駄な動きが少ない
- 家族それぞれが心地いい距離感
こうした積み重ねが、
「この家、やっぱりいいな」と思える理由になります。
次の住建が、最初にお聞きすること
打ち合わせの最初に、
私たちはこんなことをよくお聞きします。
- 今の住まいで困っていること
- 朝から夜までの過ごし方
- 家で大切にしたい時間
- 将来の暮らしのイメージ
そこから少しずつ整理し、
そのご家族に合った間取りを形にしていきます。
まとめ
家づくりは、
「間取りを考えること」から始めなくても大丈夫です。
まずは、
どんな暮らしをしたいか
どんな毎日を送りたいか
そこを一緒に考えることが、
後悔しない家づくりへの近道だと、私たちは考えています。